新卒の就職試験と違い、転職ではその人の実績や人柄に加え、どんな資格を持っているかという点も採用ポイントになってきます。
・持っている資格の難易度がどのレベルのものなのか
・実際の業務で活かせるものであるのか
という点が転職時の面接などで問われます。
転職の際にアピールポイントになる資格、その中でも男女問わず取得をお勧めしたい資格を文系業界、理系業界の2つに分けてご紹介します。
転職に有利な資格ってある?
結論から言って、転職に有利な資格はあります。
また文系・理系と、あなたがどの業界に転職するかにより、取得するべき資格が変わってきます。
グローバル化が進んでいる現在、両者に共通して言えることは【英語関係の資格】を持っていることが非常に有利であるということです。
「○○○に留学していた」という経験だけでも非常に有利ではありますが、日本ではそれを証明するために「資格」があります。
英語に関して言えばTOEICや実用英語技能検定(英検)があります。
TOEICは600点以上、英検は2級以上で初めてアピールポイントになります。
どちらの資格も点数や級が上がれば、取得するためにはかなりの実力が必要になってきます。
文系業界では英語に加え、ビジネス検定・秘書検定・行政書士・ファイナンシャルプランナーなど、取得しておけば転職に有利且つ実務でも活かせる資格が沢山あります。
理系でもそれは同じで英語に加え、IT系ならプログラミングやCAD、化学系なら危険物取扱者等、取得しておけば即戦力になるものや転職後すぐ責任者に任命されるもの等、こちらも実に様々です。
では取得しておけば有利な資格を、文系・理系別にランキングにしてご紹介します。
有利な資格をランキングにしてみた
文系・理系別に資格を5位までランキングを付けました。
今から転職を目標にしている方は、少しでも参考にして頂ければと思います。
先ずは文系から見ていきましょう。
5位 秘書検定
会社という組織で働く上で必要になる一般常識、会社内や社外の方と接する時のマナーなどが網羅された資格です。
新卒での就職活動に備えて取得する学生さんも多く、受験資格に大きな縛りが無いため、どなたでも挑戦することが出来ます。
4位 ビジネス実務法務
ビジネスの場においての法的な基礎知識を学べる資格です。
こちらも受験資格に大きな縛りはありません。
業務に直結することは少ないですが、業界問わず通用する資格と言えます。
3位 衛生管理者
労働者が50人以上在籍している企業に必ず1人は選任する義務がある資格です。
この資格を受験するためには実務経験が1年以上必要になります。
受験に条件があるだけに難易度も高くはありますが、管理職へのステップアップや総務・事務職への転職にかなりの強みとなります。
2位 簿記
金融系・経理の職を志望する際に必須となる資格です。
1~3級があり、1級が最も難しいです。
簿記にも受験資格の縛りはありませんが、専門用語や簿記特有の計算があるため、きちんと学習した上で受験に挑まなければなりません。
それなりの学力を必要とするため、金融系に限らず、どの業界の転職にも大きなアピールとなる資格であるといえます。
1位 TOEIC
英語のコミュニケーション能力を点数化した試験です。
グローバル化が進んでいる現代では、職種や業界を問わず、持っているだけで転職の際に非常に有利になります。
合否が無く、自身で獲得したスコアが高ければ高い程、大きなアピールとなります。
これも受験に大きな縛りは無く、年齢も関係無くどなたでも受験できます。
必要になる資格ランキングパート2
問題も穴埋めの選択問題やリーディング・リスニングが中心であるため、英語の文法を学んでいる日本人にとっては馴染みのある問題が多い傾向にあります。
次に理系です。
5位 Java SE 8認定資格
情報処理分野から組込みシステムまで、非常に幅広いシステム開発の分野で用いられているのがJava プログラミング言語であり、非常に広い分野で長い間使われてきました。
この資格にはプログラミング初心者向けから上級者向けの3つ段階があります。
企業の情報処理システム・ウェブサービス・アンドロイドアプリケーション等、Javaを使用したシステムは多数あります。
システムエンジニアを志す方にとって、取得しておけば面接時にアピールできる資格でもあります。
4位 基本情報技術者
プログラマーやシステムエンジニアの基本的スキルを認定するための、経済産業省が主催している情報系の国家試験の一つです。
全部で13区分の試験が用意されており、難易度の高い試験に合格した者は、「高度IT人材」としての活躍が期待されています。
また弁理士を志す方にとっても、一部試験が免除になるというメリットもあります。
3位 危険物取扱者(甲種)
一定量以上の危険物を取り扱い、且つ貯蔵する工場や施設に必ず1人は置かなければならないのが危険物取扱者です。
甲種・乙種・丙種と分かれていますが、甲種は全ての危険物に対応できる国家資格です。
大学卒業で化学に関する学科を卒業した、又は化学に関する授業で15単位以上取得した者に受験資格があります。
乙種と丙種は受験資格は特にありません。
また合格率も全国的に低い傾向にあるため、取得は容易でないですが、持っておけば責任者に任命される等、即戦力にも繋がる資格です。
2位 技術士・技術士補
科学技術の応用面に携わる一般企業やコンサルティング会社に転職する人にお勧めの国家資格です。
電気や水道等の21分野にわたり、専門応用力を必要とする研究・分析・解析等またはこれらに関する指導を行ないます。
分野がかなり広く、試験も段階を追って行われるため、かなりの学力を必要とするものです。
場合によっては一定の実務経験も必要であるため、取得は容易ではありませんが、取得しておくと周りから一目置かれる存在になるでしょう。
1位 弁理士
特許や商標等の知的財産に関する国家資格です。
文系出身の方でも受験が可能ですが、取り扱うものの多くが科学的発明や技術であるため、理系出身の方の方がそのバックグラウンドを理解しやすいと言われています。
国家資格であり、その中でも非常に難易度の高い資格であるため、取得しておくと大きなアピールポイントとなります。
まとめ
文系・理系業界共に取得しておけば、転職の際に有利な資格はあります。
貴方が転職しようとしている業界や会社の特徴を調べれば、得するべき資格が見えてくるでしょう。
資格試験も容易なものから受験条件が厳しいものまで様々あります。
先ずは自分がその資格を受験できる状況であるのかを確認した上で、自分が取得出来そうな資格から取得するという手もあります。
世の中にかなりの数の資格がありますが、今の自分に何が必要なのかを良く考えた上で取得する資格を決定し、余裕を持った学習期間を設けましょう。
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