ファミリーカーで軽自動車はアリ?メリットとデメリットも紹介

軽自動車でファミリーカーに最適な車と言えば
スライドドア式の車ではないでしょうか。
子供は目的地に着いたらすぐに降りてしまうものなので
いきなりドアを開けると隣に泊めている車にドアが接触する可能性もあります。
また、車のそばを通る通行人にも
ドアが接触する可能性も考えられます。
そうしたことから
ファミリーカーにはスライドドアが必須なのです。
今回の記事では、ファミリーカーで軽自動車はアリなのかや
メリットとデメリットについても紹介していきます。
Contents
ファミリーカーで軽自動車はアリ?
結論から言えば、軽自動車もファミリーカーとして使うのはアリです。
その理由としては
- 維持費が安い・燃費が良い
- 狭い道や駐車場での取り回しがしやすい
- 最近の軽自動車は広い
- 最近の軽自動車は安全性が高い
それでは、一つ一つ紹介していきましょう。
維持費が安い
軽自動車をファミリーカーとして最適な理由に関して
「維持費が安い」ということが挙げられます。
軽自動車の自動車税は
2015年4月以降に新車登録されているなら、10800円となっています。
2015年3月31日以前に
新車登録されている軽自動車の自動車税は、7200円です。
普通車の場合は排気量によっても値段が違いますが
一番安い1000ccでも25000円の自動車税が設定されています。
用途区分(総排気量) | 新車登録時期別の税額 | |
2019年9月30日以前 | 2019年10月1日以降 | |
1.0リットル以下 | 29,500円 | 25,000円 |
1.0リットル超~1.5リットル以下 | 34,500円 | 30,500円 |
1.5リットル超~2.0リットル以下 | 39,500円 | 36,000円 |
2.0リットル超~2.5リットル以下 | 45,000円 | 43,500円 |
2.5リットル超~3.0リットル以下 | 51,000円 | 50,000円 |
3.0リットル超~3.5リットル以下 | 58,000円 | 57,000円 |
3.5リットル超~4.0リットル以下 | 66,500円 | 65,500円 |
4.0リットル超~4.5リットル以下 | 76,500円 | 75,500円 |
4.5リットル超~6.0リットル以下 | 88,000円 | 87,000円 |
6.0リットル超 | 111,000円 | 110,000円 |
軽自動車の自動車税
総排気量 | 新車登録時期別の税額 | |
2015年3月31日以前 | 2015年4月1日以降 | |
軽自動車 | 7,200円 | 10,800円 |
燃費が良い
軽自動車はファミリーカーとして最適な理由として
「燃費が良い」ということが挙げられます。
上を見れば軽自動車でも燃費の良い車はありますが
ここでは、ファミリーカーに適した車を前提に話を進めていきましょう。
ファミリーカーとしておすすめのボディタイプは
「スーパーハイトワゴン」です。
そのスーパーハイトワゴンのなかで例を挙げれば
スズキのスペーシア。
スペーシアのカタログ燃費は「33km/L」で
実燃費は「25km/L」とそんなに悪くないですね。
狭い道や駐車場での取り回しがしやすい
軽自動車はサイズが小さいので
狭い道などや駐車場での取り回しがしやすいのが特徴です。
軽自動車の最小回転半径が4.5mほどなので
小回りが利きます。
最小回転半径とはハンドルをいっぱいに切った状態で
転回するときに外側のタイヤが通る軸後の半径のことです。
この半径が小さい車ほど、小回りが利く車だといえるでしょう。
最近の軽自動車は広い
最近の軽自動車の室内は広いです。
N-BOXなどのスーパーハイトワゴンは
室内の広さが人気の理由になっています。
とはいえ、軽自動車のサイズは決まっているのに
室内が広いというのは謎すぎますよね。
確かに軽自動車のサイズはコンパクトカーと比較すると幅や長さが短いですが
サイドウインドウが垂直に近くたっているので室内がスクエアな形状で閉塞感や圧迫感は感じられません。
また、エンジンルームも小さいので車内長は意外とあるので
後席の足元はミドルクラスに匹敵するくらいのゆとりを確保できます。
実際に、スーパーハイトワゴンの後席に座ってみるとわかりますが
普通のコンパクトカーよりも広いことが分かるはずです。
「N-BOX」や「スペーシアギア」などのスーパーハイトワゴンは
床面の低さもあり後席を倒したときの広さなど最初は驚くかもしれません。
最近の軽自動車は安全性が高い
軽自動車は少し前まで普通自動車と比較し
安全性が劣るといわれていたのです。
ですが、最近では軽自動車の安全性も向上し
評価されるようになってきました。
こんなことを言うと「軽自動車はクラッシャブルゾーンが少ないから危険」と
そのように反論する人も出てきそうですね。
確かに、軽自動車にはクラッシャブルゾーンに余裕がありませんが
そのため安全装置に力が入っているのも事実です。
衝突安全ボディや衝突軽減ブレーキなども
昔の安全装置よりも進化しています。
確かに、高速道路でダンプカーにプレスされれば
厚さ30cmになってしまい危険かもしれません。
しかし、「ボディサイズが少し大きいだけ」の普通車であっても
ダンプカーにプレスされれば似たような結果は免れません。
その結果が10cmの厚みに差があったとしても
人間は死亡しているでしょう。
最近の軽自動車には「サイドエアバッグ」も装備されているので
死亡リスクは昔に比べても低くなっているのは事実です。
軽自動車の交通事故全体の死亡者数については
「2000年」「2023年」を比較した表は以下の通りです。
軽自動車の致死率比較表(2000年 vs 2023年) | ||
項目 | 2000年 | 2023年 |
交通事故全体の死亡者数 | 約10,000人 | 約2,600人 |
軽自動車の致死率 | 約1.7倍 | 約1.3倍 |
主な安全装備 | エアバッグ・ABSが一部車種のみ | 衝突被害軽減ブレーキ、サイドエアバッグなど標準搭載 |
車体構造 | 衝突安全設計は発展途上 | 軽量かつ高剛性なボディ設計 |
自動ブレーキ(サポカー)普及率 | ほぼなし | 約80%以上 |
高速道路での安全性 | 脆弱(普通車と比べてリスク大) | 改善傾向(それでも普通車より劣る) |
全体の安全性の評価 | ★★☆☆☆(低い) | ★★★★☆(改善された) |
出典元:警察庁「交通事故統計」
上記の表を見るとわかりますが
安全装置のついている軽自動車の死亡率は2000年に比べ低いです。
安全装置が「エアバッグ」「ABS」だけだった2000年の軽自動車死亡率は
「約10000人」でした。
安全装置が「衝突軽減ブレーキ」「サイドエアバッグ」などが標準装備された
2023年モデルの軽自動車の死亡率は「約2600人」です。
このことから、軽自動車の安全性能は
昔に比べて飛躍的に向上しているといえるでしょう。
まとめ
軽自動車をファミリーカーにするのはアリなのかといえば
全く問題はないといえます。
ただ、子供の成長を考えるならば
最初から普通車のミニバンを選んだほうが良いように思えます。
とはいえ、子供が生まれるとお金がかかるのも事実なので
軽自動車をファミリーカーとして利用することは正解だといえるでしょうね。
見栄を張って大型のミニバンを買うと
生活が圧迫される危険もあるので無理のないカーライフを送りたいものです。
そう考えると、軽自動車をファミリーカーとして利用するほうが
無難な選択と言えるのかもしれません。