軽自動車の乗車人数は?子供と定義される年齢も紹介

新車は毎年400万台を超えるほど
販売されておりその中の3分の1が軽自動車です。
一昔前までは、軽自動車というのは
単なる移動手段であり買い物や通勤のみに使用されるだけでした。
近場だけをウロウロするだけなら
軽自動車が最適とまで言われていたのです。
今ではハイトワゴンなどが登場し
ファミリーカーとしての位置づけがされています。
そんな軽自動車の乗車人数は
一体どれくらいなのかや子供の定義は
どの年齢になるのかなども紹介します。
Contents
軽自動車の乗車人数は?
最近の軽自動車は広い室内なので
5人乗車しても問題ないように思えるかもしれません。
しかし、軽自動車の乗車人数は「4人」と定められています。
これは筆者が勝手に「軽自動車は4人だよ。ガハハハ」と言っているわけではなく
法律でしっかりと定められた乗車人数なのです。
また、この乗車人数に関しては
車検証にも記載されています。
ライフやワゴンRなどの室内は
かなり広いので「ひょっとしたら5人乗車できるんじゃね?」と
そう思ってしまうかもしれません。
ですが、軽自動車は形状に関係なく
「最大乗車人数4人」と決まっているのです。
ダイハツ・コペンなどや過去に販売されたホンダ・ビートなどは
2人乗りではありますが、これは後部座席がないため2名乗車となります。
これに関しては、乗用車でも2人乗りのスポーツカーがあるのと同じで
軽自動車にもスポーツカーとしての位置づけにある車は2名乗車のみとなることが多いようです。
軽自動車の乗車人数が4人であるというのは都市伝説?
さて、先ほどの軽自動車は4人乗りという決まりがあるという事に対し
矛盾を今からお話していきます。
実は、軽自動車の乗車定員は
道路運送車両法に定められていません。
中型自動車の場合は乗車人数が11名以上30名未満という定めがあるのに対し
軽自動車には乗車人数が4人であるという法規は無いのです。
軽自動車というよりも車と言うのは
道路運送車両法に基づいて座席の幅などから
乗車人数を算出している感じ。
なので、軽自動車も座席の幅や形状によって
乗車人数を増やすことが可能であるといえます。
軽自動車が5人乗車人数にならない理由
軽自動車は4名のモデルを5名にしてしまうと
それだけ車両増重量が55キロも増えてしまいます。
使用者的には「座れれば問題ないだろ!」と思うかもしれないけど
メーカーとしてはフル乗車、フル積載の走行安定性を考えて開発する必要があるのです。
たとえば、軽自動車を5人乗車可能にするためには
ブレーキやサスペンションなどにコストをかける必要が出てきます。
多くの人がフル乗車、フル積載をするわけではなく
場合によっては通勤だけに使用する人もいるでしょう。
そういう場合は、オーバースペックなメカニズムとなります。
使用者としては「5人乗車しても問題ないだろう」と考えるかもしれませんが
軽自動車の規格や持続可能性としてのバランスを考えれば
最大乗車人数4人が妥当なところだといえるでしょう。
4人乗り軽自動車に5人乗車して走行するとどうなる?
定員数を超えた乗車の罰則は
「6000円または減点1」となります。
確かに軽自動車には乗車人数は定められていませんが
それは開発される前の話です。
つまり、軽自動車を今から開発するという段階で
考えることが、乗車人数ではないでしょうか。
ただ、軽自動車は最大乗車人数が4人という法律があるので
これはゆるぎなく4人ノリで間違いありません。
軽自動車は最大積載・乗車重量は設計時にギリギリまで計算しており
50キロから70キロほど余計に重量が増すと
サスペンペンションが沈み込みすぎるのです。
リアが極端に下がる状態である場合は
タイヤの設置バランスが崩れてしまいます。
もし、軽自動車に5人乗車してしまった場合で
峠やワインディングロードを走行すると
カーブでは安定性が大きく低下します。
峠などのカーブが連続する道では
横転する可能性があるので危険だといえるでしょう。
軽自動車に乗車人数の定めがないというのは
開発段階での話であり市販化された軽自動車には縛りがあるのです。
つまり、軽自動車の最大乗車人数は4人であることは
ゆるぎない事実であり、法律でも定められています。
子供と定義される年齢はいくつ?
結論を言えば「12歳未満」が
ここで言う「子供」という定義とされています。
確かに、高校生は子供に分類されるかもしれませんが
それは屁理屈というものですね。
「子ども2人で大人1人分とみなす」という特例は12歳未満までなので、
高校生(15~18歳)は 大人と同じ1人分として計算されます。
ただ、屁理屈の一つとして「社会的に高校生はまだ子供だ」という意見を
実際に使おうとする人もいるのは事実です。
確かに、保護者の扶養下にあり経済的に自立していないので
社会的には「子供」であるのかもしれません。
しかし、道路交通法としての「子供」というのは
「12歳未満」であると定められているのです。
つまり、自立していなくても親の扶養下にあったとしても
12歳以上であるなら、それは「子供」に分類されないので注意が必要です。
軽自動車の事故で定員オーバーは保険がきく?
結論から言えば、保険は原則ききません。
または、保険がきいたとしても普通の事故と比べて
大幅に減額されてしまう可能性があります。
ただ全く支払われないというのは無いですが
状況や保険会社の判断によって扱いは全く違ってきますね。
保険会社によっては保険に加入している自動車が
法令に違反する運転状態で使用していた場合は
保険金を支払わないことがあるとのことです。
- 定員オーバー
- 過積載
- 飲酒運転
などは「法令違反」であり
保険会社が免責(支払い拒否)を主張できる条件になります。
まとめ
軽自動車の乗車定員は原則4人までで
これを超えると道路交通法違反になります。
乗車人数は子どもは12歳未満なら2人で大人1人分として計算できますが
シートベルトやチャイルドシートが使えることが条件。
12歳以上は「高校生」であっても
大人1人として計算されます。
安全と法律を守った乗車を心がけましょう。