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やってはいけない車のエアバルブキャップ交換とは?

車のメンテナンス この記事は約 5 分で読めます。
やってはいけない車のエアバルブキャップ交換とは?

車のタイヤに付いているエアバルブキャップは
ゴム製なのでドレスアップでアルミ製のキャップに交換したくなりますよね。

確かに、こういう些細なパーツは何事も起こらないと思うし
安易に交換できるドレスアップのひとつと思えます。

ここでは、車のエアバルブキャップをアルミ製にすると
どういう危険が待ち受けているのかを紹介していきます。

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そもそも、エアバルブキャップの役目とは?

エアバルブというのは、タイヤに空気を入れるための部品ですが
そのエアバルブにキャップを付けている部品が「エアバルブキャップ」です。

本当に、その名の通りなのですが
実は、こうした小さな部品には大切な役目があるのです。

 

エアバルブキャップの役目というのは

・エアバルブに異物が混入するのを防ぐ
・雨などの侵入を防ぐ

というような役目があるのです。

さらに、エアバルブキャップにパッキンが内蔵されているタイプと
何も内蔵されていないタイプがあるのです。

エアバルブキャップにパッキンが内蔵されているタイプの場合は
万が一バルブコアから空気が漏れていたらパッキンが漏れを防ぐという役目を果たします。

こうした二重構造によってタイヤの空気が漏れるのを防ぐので
安心して走行ができるといえます。

エアバルブキャップが無くてもタイヤの空気漏れはない理由

サーキット走行をしている車のタイヤを見ると
エアバルブキャップが装着されていないケースが多いです。

理由は、サーキット走行をしたら頻繁に
タイヤの空気チェックをするのですが限られた走行時間で
ピット内でいちいちキャップを外すのは時間のロスであり手間だからです。

 

そうした手間を省き時間のロスを減らすために
サーキット走行時はエアバルブキャップを取り付けていないというわけです。

こうしたことから、エアバルブキャップが無くても
タイヤの空気は抜けないという事が分かります。

つまり、タイヤの空気はキャップによってフタをしているわけではなく
エアバルブ自体が空気漏れを防いでいるのでキャップは無くても全く問題ないというわけですね。

また、チューブレスタイヤで使われるエアバルブは
「スナップインバルブ」と呼ばれるタイプで
エアバルブの内部で設けられたバルブコアの弁によって密閉されています。

ポイント

なので、キャップの有無による空気の漏れというものは基本的にはありません。

そして、空気を入れるという場合は弁が開くようになっていますが
この弁というのは常に閉じられているので空気は漏れないのです。

 

エアバルブキャップが紛失又は盗まれる?

結論を言えば、盗む人はいないと思います。

エアバルブキャップというのは
締め付けが甘ければ自然と取れてしまうこともあるでしょう。

締め付けすぎは、キャップが破損したりするので
ある程度は力加減が必要と思われます。

 

また、エアバルブキャップというのは数百円単位で販売されることもありますが
4000円以上もするエアバルブキャップもあります。

とはいえ、メーカーロゴが入っているエアバルブキャップは
結構高い値段がするので、そういうのを取り付けていると
ひょっとしたら、盗まれたりすることもあるかもしれません。

いずれにしても、そういうのを盗もうという人は
かなり少ないのではないでしょうか。

アルミ製のエアバルブキャップは固着しやすい?

真鍮製のエアバルブにアルミ製のエアバルブキャップを取りつけると
実は固着して外せなくなる場合があります。

固着して外せなくなるという事は
空気の調整ができなくなるという事です。

 

どうして、真鍮製のエアバルブにアルミ製のエアバルブキャップを
取り付けると固着して外せなくなるのかといえば
異種と金属の常時接触によって電蝕がおきるからです。

つまり、金属が腐食することで錆が発生しやすくなるのです。

そうなると、アルミ製のエアバルブキャップは外せなくなり
タイヤに空気を入れたいと思っても入れることすらもできなくなるというわけです。

メーカーが出荷する車のタイヤがアルミ製のバルブステムなら
別にアルミキャップもアルミ製で全く問題ありません。

ですが、真鍮のエアバルブステムでアルミ製のバルブキャップは
電蝕しやすくなるので安易にアルミ製のキャップに交換しないほうが良いといえます。

安易に、ドレスアップをするためにアルミ製のエアバルブキャップを装着すると
ひどい目を見る可能性も高くなってしまいます。

ポイント

もちろん、すべてのエアバルブが真鍮のエアバルブステムに
悪影響を与えるわけではありません。

例えば、樹脂製のエアバルブキャップを使用するというなら
電蝕も起きにくいし、どうしてもメタルのキャップを使用したいなら
真鍮製(メッキ)のものを選ぶというのも電蝕は起きにくいといえます。

 

まとめ

つまり、真鍮製のエアバルブにアルミ製のエアバルブキャップを取り付けると
錆が原因でバルブキャップが外せなくなる可能性が高くなるという事です。

エアバルブキャップが外せなくなるとタイヤの空気を調整することができなくなるので
もし、空気圧が低いと「スタンディングウェーブ現象」が起き大変危険です。

 

スタンディングウェーブ現象とは、タイヤの空気圧が低い状態で
高速走行をするとタイヤの表面が波打ってきて
徐々に表面の波が高くなり最後には熱を持ち破裂するという現象です。

高速走行時には、特にタイヤのバーストなどは経験したくない現象ですよね。

そうならないためにも、どうしても足元もドレスアップしたいというなら
樹脂製のエアバルブキャップを選ぶようにしましょう。

 

 

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