サーモスタットの故障した時の症状と交換時期【修理は自分でもできる?】
サーモスタットとは、温度を一定に保つための開閉弁で
特定の温度に達すると膨張収縮する感温体により制御される部品を言います。
特定の温度になると膨張収縮する感温体を「バイメタル」と呼び
温度が低いときはバイメタルスイッチは閉じていて
温度が上昇し特定の温度になるとバイメタルは反り返り弁が開くようになっています。
バイメタルのほかにも気体の膨張を使った
ダイヤフラム式や半導体の特性を利用したサーミスターというものもあります。
ここでは、そうしたサーモスタットが故障した時の症状と
交換するタイミングはいつなのかなども紹介していきます。
Contents
本当にあったサーモスタットの故障事例
筆者がS64年式のトゥデイに乗っていたころの話ですが
この車は良くオーバーヒートを起こす車でした。
次は、実際に筆者が経験をした故障事例を紹介します。
サーモスタットが閉じたまま固着した時の症状
実際に1時間くらい走行をするとリザーバタンク内の冷却水が
ボコボコと沸騰する音が聞こえるのです。
ラジエータ内の錆やシリンダー内の錆によることが原因だと
ディーラーでの診断結果でそのように言われたことがあります。
その原因を作り出したのは「サーモスタットの固着」です。
つまり、サーモスタットが固着して特定の温度で
弁が開かずに閉じたままになっていたので
オーバーヒートを起こしていたとのことでした。
ただ、実際に起きたこの事例では複数のトラブルが原因となっているので
サーモスタットだけが悪いというわけでもなかったようです。
しかし、サーモスタットの交換によって
リザーバタンク内の冷却水はボコボコ沸騰しなくなりました。
筆者は、これまで2回もサーモスタット関係の故障で
交換を2回してきましたがエンジンがオーバーヒートを起こすと
以下のような症状が起きます。
・走行時にスピードアップしなくなる
・アクセルを踏むとノッキング音がする
・エンジン回転数が不安定になる
症状としては以上となります。
サーモスタットが開いた状態で固着した時の症状
サーモスタットが開いた状態で固着するときの症状は
なかなか、冷却水の温度は上がりません。
たとえば、エンジンを始動してスタートした時から10キロも走行しているのに
全く冷却温度が上がらないという場合はサーモスタットの固着を疑ったほうが良いかもしれません。
自信が無い場合は、ディーラーなどでみてもらいますが
自分で交換できるならサーモスタットを車から外し
沸騰したお湯にサーモスタットを付けて確認をします。
でも、この方法は閉じたまま固着したサーモスタットの点検方法なので
開いた状態で固着したサーモスタットでは通用しないでしょう。
なぜなら、開いた状態で固着したサーモスタットの場合は
見ただけで分かるからです。
サーモスタットの値段はディーラーでも2000円~3000円で買えるので
異常が出たら、自分で交換してみるのも良いでしょう。
ただ、サーモスタットを交換する場合は
冷却水も抜いておかないといけません。
なので、サーモスタットの交換をする場合は
冷却水のお金も用意し「ガスケット」もセットで買うようにしましょう。
サーモスタットの交換時期が本当はない?!
実は、サーモスタットには交換時期の目安というものはありません。
交換時期を強いて言うなら、冬の気温が低い時期に
水温が下がったままだとかヒーターが以前よりも利きが悪いなど
そういう場合は、サーモスタットの故障を疑っても良いでしょう。
ただ、普段からかなり寒くなる地域の場合はこれに当てはまりません。
逆に停車をしているときの規定位置よりも水温が上がるという場合で
水回り系で問題が無いというならサーモスタットを疑っても良いでしょう。
基本的に、サーモスタットは故障しにくいので
10年落ちでも交換しなくても問題はないといえます。
まとめ
サーモスタットが故障をすると水温計に異常が発生します。
ですが、最近はランプ式でメーターではないため
水温が急上昇しても分かりにくい作りになっていますね。
メーカー自体がそのようにわかりにくいようにしているので
水系のトラブルは少なくなっていると考えられますし
サーモスタットの故障もめったにないものだと考えても良いかもしれません。
サーモスタットの故障を防ぐことは冷却水の管理も重要と言えます。
冷却水は本当に補充だけで良いのかや交換時期はいつなのかなどを
以下のページで紹介しているので参考にしてくださいね。
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