1. TOP
  2. コラム
  3. 車検でブレーキパッド交換は必要?放置すると危険な症状と費用目安
当ブログはアフィリエイト広告を利用しています。

車検でブレーキパッド交換は必要?放置すると危険な症状と費用目安

コラム
この記事は約 13 分で読めます。

車検のとき、「ブレーキパッドは交換しますか?」と聞かれても、
「まだ使えるから大丈夫」と思って先延ばしにしていませんか?

しかし、ブレーキパッドは車の命綱ともいえる重要部品。

これが限界まで摩耗すると、ブレーキが効かなくなる・制動距離が大幅に伸びる・最悪の場合は事故につながるという
想像したくない事態が現実になります。

さらに、金属同士が擦れる「キーキー音」や振動を放置すれば
ブレーキローターまで損傷し、修理費は数万円単位で跳ね上がります。

つまり、交換時期を誤ることは、安全と財布の両方を危険にさらす行為なのです。

本記事では、車検時にブレーキパッド交換が本当に必要なのか
その判断基準と交換時期、そして費用の目安まで徹底解説します。

「まだ大丈夫」と思っている方こそ、ぜひ最後までご覧ください。

当ブログはアフィリエイト広告を利用しています。

車検時にブレーキパッド交換は必要?基準と判断ポイント

車検時、整備士から「ブレーキパッドが減っていますので交換しますか?」と
提案されることは珍しくありません。

結論から言えば、車検の合格基準(残量1.5mm以上)を下回っていなければ
交換は必須ではありません。

 

つまり、残量が基準を満たしていれば
「後で交換します」と断っても車検自体は通ります。

ただし、注意が必要です。

ブレーキパッドは摩耗が進むほど制動力が低下し
残量が2~3mmを切ると数千kmで限界に達することもあります。

「後で交換」を選んだ場合、早めに別の整備工場やカー用品店などで交換するスケジュールを立てておかないと
急なトラブルや追加費用の発生につながるでしょう。

ポイント

費用面についても、車検と同時に交換すれば工賃が割安になるケースが多く
別のタイミングで交換するとパーツ代+工賃が余分にかかるかもしれません。

一方で、「今回は費用を抑えたい」という理由で見送ることは可能ですが
その場合はブレーキパッドの残量や走行距離を必ず確認し次の交換時期を明確にしておくことが重要です。

 

後回しOK?ブレーキパッド交換の安全な目安と走行距離

車検時に「後で交換します」と判断した場合でも
安全に走れる残量や距離の目安を把握しておくことが大切です。

ブレーキパッドは走行やブレーキングの仕方によって
摩耗スピードが変わりますがおおよその交換タイミングは以下の通りです。

残量安全に走れる目安距離状態の目安対応
4〜5mm以上1〜2万km程度まだ余裕あり次回点検まで様子見OK
3mm前後5,000〜10,000km程度軽い摩耗音やダスト増加が出やすい早めの交換計画を立てる
2mm以下数千km以内制動距離延び・金属音が出る恐れ直ちに交換推奨
1.5mm未満車検不合格危険・ローター損傷の恐れ走行不可レベル

この目安を超えて走行すると制動力が低下するだけでなく
ブレーキローターを傷つけて修理費が大幅に増える可能性があります。

「後回し」はあくまで安全ライン内での一時的な選択にとどめ
残量や距離を必ず記録して早めに交換するようにしましょう。

ブレーキパッドを放置すると起こる3つの危険

ブレーキパッドは、車を安全に止めるための命綱です。

摩耗を放置すると、次のような危険が待っています。

1. 制動距離の延びによる事故リスク

パッドが薄くなると摩擦力が低下し
同じブレーキ操作でも停止までに必要な距離が長くなります。

わずか数メートルの差が、追突や人身事故につながることもあります。

2. 金属音・振動の発生

パッドが限界まで減ると金属同士が擦れ合い「キーキー」「ガリガリ」という異音や
ペダルの振動が発生します。

これはすでにブレーキローターが削られているサインで
修理費用は一気に高額化します。

3. ブレーキローターの損傷による高額修理

摩耗したパッドで走り続けるとローター表面に深い傷が入り
最悪の場合は交換が必要になります。

パッド交換だけなら1?2万円程度で済むところ
ローターも交換となれば数万円~10万円近い出費になることもあります。

「まだ大丈夫」と思っていても、パッド残量が急速に減るケースは珍しくありません。

安全と出費の両方を守るためにも
早めの交換が重要です。

ブレーキパッドの交換時期は何年・何kmが目安?

ブレーキパッドの交換時期は走行状況や車種、運転の仕方によって差がありますが
一般的な目安としてディーラー整備士は「パッドの厚さが3mmくらいになったら交換」と案内することが多いです。

乗用車ではおおよそ3万~5万km
軽自動車では2万~4万km程度での交換が目安とされます。

車種パッド残量の目安走行距離の目安年数の目安備考
軽自動車3mm前後約2万〜4万km約5〜6年街乗り中心の場合は早めに摩耗することも
乗用車3mm前後約3万〜5万km約5〜6年高速道路利用が多い場合は摩耗が緩やかになることも

ただし、街乗り中心で頻繁にブレーキを使う場合や
山道や坂道が多い場合はもっと早く摩耗することがあります。

走行距離に関係なく
5~6年程度で点検・交換を検討するのが安全です。

ブレーキパッドは経年劣化することもあるため
距離だけに頼らず年数も考慮する必要があります。

ディーラー整備士の目安を信じてもよいか?

基本的には信頼できる目安ですが
あくまで「平均的な使用条件での目安」です。

実際の摩耗状況は車ごとに差があるため
点検時にはパッドの残量や制動力、異音の有無などもチェックすることが重要です。

安全のためには、目安距離や厚さだけで判断せず
定期的に自分でも残量を確認する習慣を持つと安心です。

ブレーキパッドの厚みが1mmしかない場合はどうする?

ブレーキパッドの厚みが**1mmまで減ってしまうと
車の安全性は極めて危険な状態です。

通常、交換の目安は3mm前後ですが
1mmまで減ると以下のような症状が出る可能性があります。

 

ブレーキを踏んでも効きが弱くなり
停止距離が大幅に伸びます。高速道路や坂道では特に危険です。

金属パッドやバックプレートがローターに直接当たる「キーキー」「ギーギー」という金属音や
ペダルの振動が発生します。

これはローターも損傷しているサインです。

パッドがほとんどない状態で走行するとブレーキローターやキャリパーに深刻な損傷が生じ
高額修理が必要になることがあります。

この状態では走行を続けること自体が危険です。

対処方法としては、直ちにブレーキパッドを交換することが最優先で
場合によってはローターも同時に交換する必要があります。

「まだ動くから」と思って走行を続けるのは絶対に避けましょう。

ブレーキパッド交換のおすすめ場所と費用比較

ブレーキパッドの交換は安全に直結する重要なメンテナンスですが
どこで交換するのが一番お得で安心なのか迷ったことはありませんか?

ディーラーでの交換は安心だけど費用が高め
カー用品店やガソリンスタンドは手軽だけど本当に大丈夫?

 

さらに、工賃や部品代も場所によって大きく変わります。

この先では、ディーラー・カー用品店・ガソリンスタンドの3つの交換場所を比較し
それぞれのメリット・デメリットや費用の目安を紹介します。

「安心」と「コスパ」どちらを重視すべきか迷っている方は必見です。

ディーラー交換の特徴と相場費用

ディーラーでブレーキパッドを交換する場合
安心感と正確な作業**が最大の特徴です。

メーカー純正部品を使用し車両に最適な仕様での交換が可能なため
ブレーキ性能をフルに発揮できる状態で仕上がります。

 

また、整備士は車両の構造や保証に詳しいため
作業後のトラブルや保証面での心配が少ない**のも魅力です。

交換費用は車種やパッドの種類によりますが
片側で約1万5千円~3万円前後が一般的です。

両輪交換の場合は3~6万円程度になることが多く
工賃込みで少し高めの設定です。

メリット

  • 純正部品を使用するためブレーキ性能が安定
  • 車両保証やアフターサービスが受けやすい
  • 他の不具合や劣化部品も同時に点検してもらえる

デメリット

  • 費用が他の交換場所に比べて高め
  • 予約が必要で即日対応できない場合がある
  • 部品や工賃の種類によっては割引が少ない

総合的に見ると、「安心・確実に交換したい」「保証や
アフターサービスを重視したい」人に向いている交換場所です。

費用は少し高めでも、安全性や信頼性を最優先する場合にはおすすめです。

カー用品店交換のメリット・デメリット

カー用品店では、ブレーキパッド交換を手軽かつ
比較的安価に行えるのが特徴です。

ディーラーよりも費用を抑えつつ作業を依頼できるため
コスト重視の方には便利な選択肢となります。

 

車種や使用するパッドの種類によりますが
工賃込みで片側5,000~1万5,000円程度、両輪交換で1万~3万円程度が一般的です。

ディーラーよりかなり安く抑えられる場合が多いです。

また、社外品のブレーキパッドも選べるため
性能や価格のバランスを自分で調整することも可能です。

メリット

  • ディーラーより費用が安い
  • 即日対応してくれる店舗も多く、予約なしで作業できる場合がある
  • 社外品パッドも取り扱っており、性能重視の選択肢が広い

デメリット

  • 車両によっては純正パッドの取り扱いがない場合がある
  • 作業精度や保証範囲がディーラーほど確実でない場合がある
  • 他の不具合や車両の総合チェックは行われないことが多い

総合的に見るとコストを抑えつつ手軽に交換したい人向けですが
長期的な安心感や保証を重視する場合はディーラーでの交換を併せて検討するのが安心です。

ガソリンスタンド交換はアリ?

ガソリンスタンドでもブレーキパッドの交換を行っているところがありますが
作業内容や費用、対応範囲には特徴があります。

手軽さを重視する方に向いていますが、注意点もあります。

 

車種や作業内容によりますが、工賃込みで片側5,000~1万2,000円程度
両輪交換で1万~2万5,000円程度が一般的です。

ディーラーよりは安価で、カー用品店と同程度かやや高めの価格帯となります。

メリット

  • ガソリンを入れるついでに作業できるなど手軽
  • 即日対応してくれる場合がある
  • 工賃が比較的安く、簡易的な交換には便利

デメリット

  • 作業精度や点検範囲が限られていることが多くディーラーや専門店ほど安心できない
  • 車両保証やパーツ保証が付かない場合が多い
  • 複雑な車両や高性能車の交換には対応できないことがある

総合的に見ると、簡単な交換や応急対応にはアリですが
長期的な安全性や保証を重視する場合はディーラーや専門の整備工場での交換をおすすめします。

項目ディーラーカー用品店ガソリンスタンド
費用目安(片側)約1.5〜3万円約5,000〜1万5,000円約5,000〜1万2,000円
両輪交換費用約3〜6万円約1〜3万円約1〜2万5,000円
使用部品純正部品中心純正または社外品社外品が中心
作業品質高い標準的(店により差あり)簡易的な作業が多い
保証・アフターサービスあり(車両保証も含む場合あり)部分的にあり(店舗や部品による)ほぼなし
予約の必要性基本必要店舗によって不要基本不要、即日対応可が多い
メリット安心・確実・保証付き費用が安い・即日対応可・社外品も選べる手軽・ガソリン給油と一緒に可能・即日対応
デメリット費用が高め・予約が必要車両によって純正パッドがない場合も・保証範囲が限定作業精度・点検範囲が限定・保証なし

ブレーキパッドとブレーキフルード同時交換だと費用が安くなる?

ブレーキパッドの交換をする場合は
ブレーキフルードの交換も勧められることがあります。

作業的にブレーキ関連の作業なので
工賃が安くなるのではないかとも考える人もいるのではないでしょうか。

 

結論を言えば、ブレーキパッドとブレーキフルードはどちらもブレーキに関わる重要部品ですが
交換作業は別々の工程として扱われることが多く
同時交換が必ずしも大幅な割引につながるわけではありません。

ブレーキパッド交換の場合はキャリパーを外し
古いパッドを取り外して新しいパッドに交換する作業。

ローターの状態確認や清掃も含まれます。

ブレーキフルード交換はブレーキライン内の古い液体を抜き
新しいフルードに入れ替えながらエア抜きを行う作業。

ポイント

ブレーキフルードとパッド交換とはほぼ別工程です。

同時に依頼すると、整備士は作業工数をまとめて行える分だけ
多少の工賃割引があることもあります。

しかし、ほとんどの場合は「パッド交換工賃+フルード交換工賃」という形で別々に計算されることが多く
劇的に安くなるわけではありません。

 

同時交換のメリット

作業をまとめて行えるので、来店回数や手間が減る
ブレーキ全体を同時にチェックできるため安全性の向上
パッド交換後にフルードの劣化が進んでいると再度分解する必要がなく効率的

同時交換で大幅な割引は期待できませんが安全性や
作業効率の面でメリットは大きいです。

費用を少しでも抑えたい場合は
事前に工賃やセット割引があるかどうか整備工場に確認するとよいでしょう。

ブレーキパッドの寿命を2倍に延ばす運転のコツ

ブレーキパッドの寿命を延ばすには「単純にブレーキを踏む回数を減らせばよい」と考えがちですが
それだけでは不十分です。

実際には踏み方や走行習慣を工夫することが重要です。

 

下り坂や減速時にアクセルを戻すだけで速度を落とし
ブレーキを使う回数を減らせます。

これにより摩耗を抑え、寿命を大幅に延ばせます。

信号や渋滞の手前で早めにアクセルを戻し
車の慣性で速度を落とす「先読み運転」を心がけることで急ブレーキを避けられます。

ブレーキを強く踏むとパッドとローターの摩耗が一気に進むため
急停止や信号ギリギリでのブレーキは避けるようにしましょう。

渋滞や信号の多い市街地では「少し先を見て速度調整」することで
頻繁なブレーキ操作を減らせます。

ブレーキを踏む回数だけでなく「踏み方」と
「減速の仕方」を工夫することが寿命を2倍に延ばすポイントです。

ただ単に踏む回数を減らすだけでは急ブレーキや無理な減速が増えてかえって
摩耗が早まる場合もあるため注意が必要です。

まとめ

車検時のブレーキパッド交換は
必ずしも必須ではありません。

残量が基準内であれば「後で交換」しても車検は通ります。

 

しかし、パッドの摩耗を放置すると
制動力低下や異音、ローター損傷といった危険が高まるでしょう。

特に厚みが1mm前後まで減った場合は
走行自体が非常に危険な状態です。

交換時期の目安は、残量3mm前後、走行距離は乗用車で3万~5万km、
軽自動車で2万~4万km、年数では5~6年程度が一般的です。

ブレーキパッドの寿命を延ばすには急ブレーキを避け
エンジンブレーキや先読み運転を活用することも有効。

交換場所については、ディーラー・カー用品店・ガソリンスタンドそれぞれに
メリット・デメリットがあります。

費用や作業の安心感を比較して
自分に合った方法を選ぶことが大切です。

また、ブレーキフルードとの同時交換も
安全性や作業効率の面でおすすめです。

安全性を最優先に定期点検と早めの交換を心がけることで
事故や高額修理のリスクを避け快適なカーライフを維持できるでしょう。

 

\ SNSでシェアしよう! /

車のメンテナビの注目記事を受け取ろう

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

車のメンテナビの人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!

この記事を書いた人紹介 この記事を書いた人一覧

よしぶー

よしぶー

実際にガソリンスタンドに勤務し、エンジンオイル交換や洗車などの作業を5年ほど経験。
自身の愛車も自分で電装パーツの取り付けや、チューニングなども行ったことがある。
ウェブライターとして10年以上の経験があり、車関連の記事など経験をもとに執筆。

    関連記事

    • 教習車は中古で買うことができる?一般の人でも買える方法とは?

    • RX-7(FD3S)の買取相場はいくら?改造車は売れるのか?

    • レーダー探知機は絶対に必要か?取り付けは意外な理由もあった!

    • oem車はなぜ存在するのか?買う側にメリットはある?

    • これは良い!おすすめできる車のフロアマットとは?

    • カーリースを利用すると人生終了するって本当なのか?一般的な噂とは真逆のリース会社を紹介